2011年9月16日金曜日

重粒子線がん治療について語る木場弘子氏 

昨日、母親にten!に「木場さん出てたよ」と言われました。。
あぁ。。。また見逃しました……(--,)ですが、26日にもten!に出演されるみたい( ̄∀ ̄)v☆

今日もいつもと同じく、木場弘子さんの記事を載せていきますね~
日経ユニバーシティー・コンソーシアムのHPにて、
「重粒子線がん治療の普及による医療システム変革への期待」と題したパネルディスカッションの様子が掲載されていました!

木場弘子

『重粒子線がん治療は放医研での基盤技術開発を経て、群馬大学が小型化された照射装置の技術実証を行う段階に入ろうとしている。
これが日本の医療システムにどんな影響を与えていくのか、
また、わが国が医療技術で世界のトップランナーの地位を維持するためには何が必要かなどについて、
それぞれの立場から意見を伺いたい。』

放射線医学総合研究所理事長 米倉義晴氏

『放医研は重粒子線がん治療に関して、いま2つの課題に取り組んでいる。
1つは、この治療法の普及。そのためには、我々が長年の臨床研究を通じて最適化してきた治療技術の的確な移転、
照射装置の小型化とその実証研究の推進、さらには専門技術者の育成が必要となる。
その点で重要な試金石と考えているのが群馬大学のプロジェクトだ。当研究所はこのプロジェクトを全力で支援する考えだが、
特に人材育成の面では、総合的な医学・医療技術を持つ大学と専門特化した研究所というそれぞれの特性を生かしながら、
相補的な協力関係を築いていきたい。
2つ目は、日本がこの分野でトップランナーとしての地位を維持していくための、新しい戦略の立案と推進。
例えば、膵臓(すいぞう)がんのような難治性がんへの適用とエビデンスの確立、薬物療法などとの併用、
3次元スキャニング照射法など、新しい治療法の研究を進める。
治療だけではなく、新しい診断法を確立することも重要である。1人ひとりの患者さんのがんに対して、
重粒子線治療が最適なのかどうか。それを、分子イメージング技術を利用して診断する方法を開発し、
治療成績をさらに向上させていきたいと考えている。』

群馬大学理事・副学長 小澤瀞司氏

『当大学が導入する照射装置は、放医研の120×65メートルの大型装置を60×50メートルに小型化したもの。
建造費も大型装置の3分の1強に低価格化されている。この小型化第1号機が、
がん治療に十分な機能を発揮することを技術的に実証するのが、我々の使命である。
当プロジェクトを我々が実施するのは、当大学が放射線医学領域で国内トップレベルの実績を持っていることなどが背景だ。
群馬県、前橋市などの県内自治体との共同事業で、放医研、日本原子力研究開発機構高崎量子応用研究所、
群馬県医師会とも密接に連携しながら進めている。
重粒子線がん治療は日本が世界に誇ることのできる、数少ない独創的な最先端医療技術だ。しかし最近はヨーロッパ、
特にドイツのハイデルベルク大学が、世界有数の実力を持つドイツ重イオン研究所、世界的企業のシーメンス社と組んで、
パワフルに追い上げてきている。』


木場弘子
『重粒子線がん治療には公的医療保険が適用されておらず、群馬大学の場合1人314万円の治療費がかかる。ただ、民間医療保険の中には毎月60円程度の先進医療特約を付加することで、310万円までの治療費をカバーするものが出てきている。
重粒子線がん治療は日本オリジナルの革新的技術であり、わが国はもちろん、世界の医療システムを変革する可能性も秘めている。
群馬大学の取り組みを国民の一人ひとりが支援することで、その育成と普及を図ると同時に、
これがなるべく早い時期に公的医療保険の適用にもなることを願っている。』

一昔前までは、がん=死という印象が強かったですが、今となっては癌でも様々な治療法がありますよね。
がん治療は昔に比べると本当に進化したと思います!ですが、まだまだ医療は進化していくと思うので、これからの医療に注目していきたいですね。
放射線治療の副作用で、人によっては髪が抜けていってしまったりだとか、吐き気に襲われることがあるので、副作用もほぼないような治療方法が出てくるといいなぁと思います。

1 件のコメント:

  1. うわ~難しそうなお話されてますね、木場弘子さん。
    がん治療は本当進化しましたよね!
    IPS細胞などが出てきたり最近の医療ニュースにはついていけてません^^;(笑)

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