2012年1月17日火曜日

木場弘子氏の「話し方講座」

お久しぶりです。
更新しない間にも、年も明けてしまいました。
改めて、明けましておめでとうございます。今年もよろしくです。

木場弘子氏の最新情報は何かないかと調べていたところ、木場弘子氏のコラムを見つけました。
以前にも、ここで木場弘子氏のコラムをのせた事があるのですが、それとはまた別のコラムです。
読み出したら、とっても納得出来るよう内容かつ勉強にもなったので、皆さんにも是非読んでもらいたいなと思います!

『ちょっと話し方講座』

先日、4人の女子大生たちから新聞の取材を受けた。彼女たち共通の悩みは人前での発表だという。教育委員をやっていると、今の子どもたちは授業の中にディベートやプレゼンテーションの時間がかなり組み込まれていることに気づく。私たちの時代や彼女たちが子どもの頃にはそれほど人前で話す機会はなかったのかもしれない。

これまでの授業は教師独演、生徒観客型だったから。

人前で話す機会が巡ってきた時、大抵の人は「緊張する」「上手く話せない」「言いたいことの半分も言えない」と嘆く。そんな時、まず申し上げるのが「自分以上に見せようとするから、緊張する。格好つけようとすると、自分で自分にプレッシャーをかけてしまう。結果、普段の自分以下になってしまっては残念だ」と。
私たちプロも最初は下手だったし、極度に緊張したものです。経験の積み重ねでやっとコツを掴むのであって、たまにしか話さない人にそんなに上手く話されては困るぐらいだ。

コラムの最終回は、話し方について3つほどのポイントを紹介することにした。

1.文法は英語式に
 緊張のあまり前置きや説明ばかりが長く、結局何が言いたかったのか分からないという発表をしてしまった経験はないだろうか。上がってしまうと、同じことをグルグルと堂々巡りして自分でもどう話を着地させるか分からなくなってしまうもの。そんな人に一番お薦めしたいのが、英語式の文法だ。主語の次にすぐに述語(結論)を言うようにしたらどうだろう?私は○○だ。とまず、結論を言い切る。そのあとに、なぜならばと言う理由を説明していけば、聞いているほうも○○という結論に対しての説明だと分かるので、腑に落ちやすい。

これが、最後まで行かないと結論が出ないのでは、長い説明を聞いていても、右に行ったり、左に行ったりで、何が言いたいのかわからない。下手をすると、決められた時間内に終わらず、時間切れで、結論に行く前に終わってしまうようなことも起きかねない。文章同様、短文を心がけて欲しいものです。

2.ポイント(骨)だけを箇条書きにし、文書にはしない
 あれもこれも言わなきゃと考えると憂鬱になる。話をする前に自分が訴えたいことを何点かに絞って、箇条書きにすることをお薦めする。そうすることによって、頭の中も整理され、本当に伝えるべきこと意外に少ないことに気づくはずだ。ポイントは3つ以内にまとめたほうがよいでしょう。私はよく、シンポジウムの司会や会議の場で、人の意見を聞きつつ、自分の意見をまとめる時、どんどん箇条書きにしていって、その中から優先順位をつけ、話す順に番号をふって行く。もちろん、「てにをは」をつけて文章にする時間がないので、どの順番に発表すれば、相手に伝わりやすいかを最優先に発表するわけです。だから、そのメモはグチャグチャで、私にしかわかりませんが。(笑)

キッチリ作文をして用意すると、まず、読み上げ調になって、人の顔を見ながらは話せなくなってしまう。そうすると、自信がないように人からは見えてしまう。そして、「てにをは」を読み間違えると、焦ってしまって、「あっ、違った」とパニックになってそこで止まり、読み直すことになります。聞いている人は原稿を持っていないのだから、間違ったかどうかなんてわからない。知らん顔してドンドン進めればいいところを、自分が書いた「てにをは」に縛られてしまうのだ。こんなことを避けるためにも、箇条書きにして、説明は自分の言葉で、その日の気分で自由にお話することを薦めます。

3.ゆっくり話すこと。出だしこそ、大きな声で
 誰でも出だしが1番緊張するものだ。しかし、出だしこそ思い切って大きな声で話し出すことを薦めます。中々、途中から声を大きくすることは難しいことなので、勇気を出して大きな声で始めてみましょう。そして、ゆっくりとお話しましょう。私も最初のうちはそうでしたが、緊張すると自分で考えている以上にとても早口になってしまうものだ。反対にかなりゆっくり話しているつもりでも、後で録画をみると丁度いいスピードだったりするのだ。それは、同じ人間ではないので、聞き手の立場になれば、聞いたことを頭の中で情報処理する時間が必要になる。だから、聞き手にそういう余裕を持ってもらうためにも、ゆっくりと話してあげることが必要だ。

更に余裕ができれば、聞いている人の反応を見ながら、話せればより素晴らしい。聞き手がちゃんと頷いているのか。それともどうも自分が言ったことが分かりにくそうにしているのか。そんな時には「ここまでよろしいでしょうか?」と一言聞いてあげると、聞き手も反応をしてくれて、コミュニケーションが生まれる。分かってもらおうとすると、自然と話に「間」ができ、メリハリも生まれるようになります。


いかがでしたか?
プレゼンテーション講義などで緊張してしまいがちな人は、木場弘子氏が挙げているポイントを参考にしてみてはいかがでしょうか^^