以前に農林水産省のお話をさせていただいたかと思うのですが、その農林水産省のHPにて、
木場弘子さんのインタビュー記事が掲載されています。
農林水産省/旬のインタビュー 第10回
【キャスター・千葉大学特命教授 木場 弘子さん
旬のものをおいしく…わが家の食事のモットーです】
◎妻として、母として、キャスターとして奮闘中の木場さんに食にまつわる教育の大切さについて聞きました。
フリーのキャスターとして各方面で活躍されている木場弘子さん。2001年からは千葉大学教育学部の非常勤講師として教壇にも立っている。
食育にまつわる仕事も多い木場さんが、学生たちと接して気になったのが、若い世代の食生活だという。
「そこで学生たちに、食事に関するアンケート調査をしたところ、完全な二極化が進んでいることに驚きました。
自宅から通学している学生は朝食をしっかり食べて、昼食もお弁当を持参するなど、3食ともきちんとした食事をとっている人が多いんです。
それに対して一人暮らしの学生は、約2割が朝食を抜いていて、1日1食のケースも珍しくありません。中には夕食にチョコレートを食べている人までいました。
お菓子がごはん代わりになっている…これはショックでしたね」
でも、やがて自分も仕事を再開すると、だんだん無理が出てきた…だからその後は出来合いのお総菜にひと手間加えるなど、
いわゆる“中食(なかしょく)”もうまく利用しています
木場さんには、家庭における食についてのモットーが3つある。その第1が、旬の食材をおいしく食べることだ。
「いまの子どもたちには、旬を感じる機会が少ないでしょう?息子はいま中学1年生ですが、私はできるだけ買い物に行った時の話をするようにしています。
そして、今日はなぜこのメニューなのか、なぜこの食材を選ぶのか…すると子どもも自然と『いま旬の食材はどんなものか』とか、
『旬の食材は安くておいしい』ことも理解できるようになりますよ」
そして第2、第3のモットーは、食卓では楽しく会話しながら食べること、そして、生産者に対しての感謝を忘れないこと。
「いまは便利な世の中ですから、子ども一人でもお腹がすいたらコンビニへ行けば、すぐに食べられる状態のものが簡単に手に入る。
もちろん、その便利さが女性の社会進出に役立っている面もあることは、私自身が身に染みて実感しています。
ただ、そういうライフスタイルの中で、おいしいごはんを食べられるのはお父さんやお母さんが頑張って仕事をしてくれているからだ、とか、
生産者の方々が一生懸命食べものをつくってくれているおかげだ、といったことを実感しにくくなっていることも確かですよね。
だからわが家では食事の時間に、子どもにそれとなく伝わるようにしています。わが家では『言わなくてもわかるでしょ』ということがありません。
言いたいこと、相手にやってほしいことは、はっきり言葉で伝えるようにしています。」
さすが「食料の未来を描く戦略会議」委員だけあって食についてよく考えられていますね!
木場弘子さんの食育に対する考えに共感できました。
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